先輩から次世代へ — 丸山直哉会長が語る「紡ぐ」の真意

25周年の節目にあたり、丸山会長にその想いと未来への展望を伺いました。

25周年に向かっての“想い”

Q. 丸山会長にお越しいただいてます。よろしくお願いします。まずは初めに長岡YEGは今年25周年を迎えました。会が25周年を迎えたということについてお気持ちをお聞かせください。

丸山会長(以下、丸山):長く先輩たちが築いてくれたものを継承しつつ、未来にもつながる。そういう25周年になればいいな、と思っております。

Q. 25周年の会長職を授かった時に、ある程度イメージというのは出来ていたんでしょうか。

丸山:イメージですか。まあ、私(YEGの)歴が長いので、どこかで自分が会長をやるのであれば、やらなくちゃいけないのだろなっていうのはありましたね。

「紡ぐ」とは

丸山:思いを紡ぐというのは、一つ一つの思いを寄り合わせるということ。で、「心を紡ぐ」というのは、人と人との心を通わせることで人生を紡ぐ。この 1つ 1つが、素晴らしい人生を形づくるということで、紡ぐという言葉を使わせていただいています。

昔、日本YEGの会長で、米良会長という方がいて、その方が長岡YEGの周年事業に来て下さった際、米良会長の方から「丸山さん!」と声をかけられて。「いやあの時さ」って、昔会ったことを覚えていてくれて、それで凄い方だと思って、そこで日本YEGの方針とかを、ユーチューブとかで調べるようになって、米良会長が「紡ぐ」という言葉を使っていて、長岡YEGにも当てはまるのではないかと。

300社もあるような業種の中で、それらが合わされば、すごい力を生み出すのじゃないかと。何かあればどこに電話しても解決するとかそういう思いもあって、「紡ぐ」ってすごく良い言葉だと思って。で、会長になる時に絶対使おうと思いました。

長岡ぐりーんへの思い

 ゼロから始まった「長岡ぐりーん」

2012.10.18
長岡グルメ「長岡ぐりーん」を長岡商工会議所会員交流大会にて御披露目

丸山:当時の会長が長岡野菜を使ったご当地調味料を各家庭にという思いで作ったもので、それを私が引き継いで、当時はね、PRしなきゃいけないから、いろんなお祭りやイベントに出店して、「長岡名物です!」って言いながら。(お客さんに)「そんなん知らねえよ」って言われるかもしれないですけど(笑)

「これから名物になっていくんですよ〜」て言って回って。で、パスタやカレーにアレンジをして。一年しかない中で上程して、「それなら商標登録したら」って言われたけど、商標登録するには、弁理士さんとかに聞くと「 1年半かかる」って言われて。
なかなかそういうのはね、難しくて出来なくって、そんな中で、長岡の各飲食店と、「長岡ぐりーんマップ」っていうのを作って。で、この店にはこんなピザがあるんだ。パスタがあるんだ。色んな機会でそういうことをさせてもらったんですよね。

長岡ぐりーんマップ
(当時)※現在長岡ぐりーんの提供を行なっていない店舗もあります。

長岡ぐりーんの復活

丸山:で、これからって感じになったんですけど、まあ残念ながら、次の会長とか、委員長の思いもあって・・。まあ、今のメンバーは知らないと思うんですけど、先輩達と一緒にいたときは、「長岡ぐりーんイコール丸山」だ、みたいな感じで、丸山直哉が YEGでは長岡ぐりーん、みたいなところがあって。

丸山:で、私が会長になって、いろんな先輩達から「長岡ぐりーん復活するんか、やるんか」っていうふうに言われて。私がまだ委員長、 30代の若い時に、私のことを知っている人からは、やっぱそういう激励を受けたわけです。「懐かしいね。いいね」っていう感じで。やっぱり、自分の中では会長になったら、もう 1度、復活させるんだっていう思いが強くて、わがままを言って。

丸山:それも、私が委員長の時に「成長戦略委員会」っていう委員会があって、同じ委員会名で、私の思いをちょっと託したいなと思って。今松本委員長と頑張っています。
本当に成長戦略委員会がすごく頑張って、私が作ってた時よりも全然クオリティが高いんだからね。ほんと皆さんに食べて頂きたい。是非よろしくお願いいたします。

※11月周年例会の祝賀会では、「長岡ぐりーん」を使用した料理を出すことを計画しています。メンバーの皆さんは是非楽しみにして頂けたらと思います。

次世代の方々へ向けて

丸山:私はもうあと数年で卒業になります。私が思う古き良き時代、先輩達が創ってきた良いところを真似して、これからの時代を創っていく。

丸山:(若いメンバーには)私が言ってることだけをするのではなく、自分たちが考えてどんどん突き進んでいってもらいたいですね。


みんな会社に帰れば、組織のトップの人間、会社の代表として仕事している、YEGはそういう会なので。もう優れた人間しかいないプロ集団だと思っているので。地域の活性化に繋がるような、いいものは自社にも持ち帰って。

丸山:4月の初心表明で「この出会いを紡いでいきましょう」と話しました。私の中でね、この紡ぐっていう言葉で、最後に持ってきたのは「人生を紡ぐ」って言葉です。最終的に、人生でいろんな方々と出会う素晴らしさ。

本当にこの会に入らなかったら、どうなっていたのだろうっていう。やっぱり恐ろしいなって思います。今、仲間がたくさんできましたし。小学生がね、「友達 100人できるかな」って歌あるじゃないですか。

でも、YEGはもう 一度に300人でボーンと仲間が出来るっていうのはすごいですよね。やっぱり素晴らしい会なんだなと。だからみんな、この人生を共にできるパートナー作りをしていただきたいと思います。

総評

丸山会長へのインタビューで感じたことは、卒業した先輩、長岡YEGを創ってきた先輩への感謝と尊敬の気持ちをお持ちであるということです。

また、ご自身が長岡YEGで経験できたこと、成長できたことを次の世代にも経験してもらいたい。そんな強い思い・メッセージを感じました。

そんな丸山会長の思いが「紡ぐ」という2文字でシンプルなスローガンに込められているのではないでしょうか。